ドイツの子どもの庭としつもん――正解はいつも心の中にある

4月11日の木曜日、「しつもん家」のマツダミヒロさんたちがドイツで見学した幼稚園についての報告会があった。
幼稚園(キンダーガーデン)発祥の地であるドイツでは、幼稚園で子どもたちにしつもんの授業を行っている。

「天使って何?」などといったしつもんに答える子どもたちの姿を実際に見てきたところ、行われていたのは哲学の授業だった。
ドイツには、哲学の授業を推奨している「子どもと哲学を考える研究所」があり、その授業ができる先生の育成も行っているという。
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HEAL の 理由(2)

引き続き、日本女性心身医学会でのアナグリウス・ケイ子さんの講演より。

ケイ子さんは、ある時、骨肉腫で緩和ケア病棟に入っている女性に、庭で育てたペパーミントをもっていった。宣告された余命はわずか2週間。
日本では根のついた植物は嫌われるが、根を生やすと植物は酸素を出す。
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農業人の頭の中――豊岡エキシビション2012より

7月25日、秋葉原のUDXで、兵庫県豊岡市のイベント「豊岡エキシビション2012」が開催された。豊岡といえば、長年の苦労の甲斐あってコウノトリの養殖に成功し、2005年に放鳥して以来、共生農業に力を入れ、「コウノトリも住める村」として知られる。城崎、竹野、日高、出石、但東町と合併し、現在の姿になった。
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エリートも、すぐうつ病になる時代

〇会社に通えない病

ある臨床心理士から聞いた話です。大手電気メーカーで、若手社員のうつ病が急激に増加しているということです。
その会社は、一流大学の理系男子を多数採用していることで有名です。もともと優秀な人材が集まっているなら、仕事はスムーズにいきそうなものですが、
最近の若者はコミュニケーションが苦手で、「会社」というシステムに適応できないばかりか、少し注意を受けるとすぐに精神不安定になり、体調まで崩して会社に来られなくなるのです。
来られなくても、労働者の権利は保護されており、戦力にならない休職組を、会社は切り捨てることもできない――こんな話がどこにでもころがっているというのです。
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