新宿余丁町・レトロな「蛍」

ご飯を食べるときはたいてい私が店を選ぶのに、この日は、
伸枝さんのおすすめの店に行くべく若松河田で待合せ。
めざすは余丁町の「蛍」。弁天湯の隣。

 

12月6日、ひと足早い忘年会。
カウンターだけの小さな店は私たちだけで、席に着くなり、小皿が次々出てくる。
注文しなくても自動的に出てくるシステムで量も多いと、歩きながら聞いて、
おやつにシュークリームとチョコレートを食べたことを後悔した。
でも、いざ料理を前にすると、ぱくぱくいける。おっ、おいしい。

どんどん出てくるので、どんどん食べる。
この店の酒は、三重の焼酎を抹茶で割って飲む。
昔四日市にいたことがあるから、それもちょっと嬉しい。
焼酎がまた飲みやすい。

この日は、サモサやスンドゥブチゲやら、いろんな料理が出てきたけど、
サラダはほんとにおいしかった。
クレソンと柿。赤カブかと思ったのは大根。いや、おいしい。

天井に玉三郎のポスターが貼ってあって、ママと歌舞伎の話。
文楽も好きだけど、歌舞伎もよく見た。勘三郎さんが亡くなったのが
まだ信じられない。勘九郎くんは、小さいときから見てるけど、
お父さんにそっくりだ。

途中から小さいお子さん連れのご夫婦来店。マルマルモリモリ
なんて歌ってる。なんのはずみかネイルの話が出て、甘皮の処理が
どうのこうのと言ってたから、
「大事なのは、ルーススキンというよぶんな皮を取り除くことで、
お風呂でふやかしてガーゼでこするととれる」とレクチャーした。
仕事柄ネイルのことになると、ついてしゃべってしまう。

ママもネイルに関してはずいぶん年季が入っているらしい。
きれいな人。所作が美しい。蛍、いい店。おいしかった。