般若心経への誤解を解く

2005年に『無明の闇を照らす般若心経』(朱鷺書房)を出してから、14年ぶりの新刊が明窓出版からまもなく刊行されます。

『あなたがはじまる般若心経ver.1――問題は解決を求めて現れる』(明窓出版)

本書は、これまでわかったようでわかりにくかった般若心経について、すっきりとした読み解き方を提示するものです。

般若心経は、「空」についてのべたお経だといわれます。しかし、お経を素直に読む限り、重要なポイントは別にあると思われます。また、大半の人は、「空」のことを「物事には実体はない」という意味だと思っていますが、私の「空」の理解は異なります。

 

私がこれまで半世紀以上、般若心経について研究してわかったことは、下記の通りです。

①般若心経は、明解かつ論理的である。

②般若心経には、きわめて実践的な智慧が語られている。

③般若心経が教える世界のとらえ方によって、人生が変革される。

 

本書には、さまざまな工夫がありますが、巻末に付した仏教用語の解説は、他では見ることのできないものです。

例えば、「苦」は、「苦しみ」ではありません。

また、「縁起」は、「原因と結果」ではありません。

そして、「空」は、「実体のないもの」ではありません。

 

こうした理解に至るにはもちろん理由があり、それについては、2020年発行予定の

『あなたがはじまる般若心経ver.0――問題は解決を求めて現れた』(明窓出版)

で詳説しています。

 

本書のはじめに、私が理解した通りの般若心経の全訳を掲げました。

どこにもない訳文になっています。ご興味のある方は、是非お手にとっていただければ幸いです。

『あなたがはじまる般若心経ver.1』の詳しい情報は明窓出版のサイトとAmazonのサイトで見られます。