橋の下で暮らすアルマンじいさんが宿なしの3人の子どもたちと出会い、次第に家族になっていくお話。読んだのはたぶん弘田令子さんの訳。
パリの町の雰囲気、中央市場、親切なジプシーたちが住む素敵な車の家やクリスマスの様子が生き生きと描かれる。悪知恵や偏見、見当ちがいの善意や妥協もしっかり書いてある。
物ごいをしていた彼は、仕事につくために身なりを整え町に出る。ラストの一文が読みたくて何度も本を開いた。
「もうやどなしではありません。アルマンじいさんは、パリの労働者です」
この本で知ったのはザワークラウト。